【タイ】6月26日は人魚が街を歩く!? タイのシェイクスピア生誕祭が想像以上にファンタジーだった

【タイ】6月26日は人魚が街を歩く!? タイのシェイクスピア生誕祭が想像以上にファンタジーだった

タイの「そんなんあるんや!」とツッコミたくなるカオスな文化シリーズ。今回は、毎年6月26日にタイ全土が不思議な熱気に包まれる「スントーン・プーの日」をご紹介します。

スントーン・プーとは、タイの歴史上最も偉大とされる詩人の名前です。日本でいえば夏目漱石や紫式部、西洋ならシェイクスピアに匹敵する国民的な英雄なのですが、その祝い方がとにかく個性的。

この日が近づくと、タイ各地の学校や公園には、彼の代表作に登場する「笛を吹く巨人」や「美しい人魚」の巨大なオブジェが突如として爆誕します。さらに、子供たちがファンタジー全開のコスプレをして街をパレードするという、文学の記念日とは思えないほど賑やかでカオスな光景が広がるのです。タイ人が愛してやまない「詩の神様」の誕生祭の実態に迫ります。

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれています。また、記事内の画像は現地の雰囲気をより楽しくお伝えするため、AI生成によるイメージ画像を使用しております。実際の風景や人物とは異なりますので、エンタメとしてお楽しみください!

1. タイのシェイクスピア!波乱万丈すぎた天才詩人スントーン・プー

まずは、このお祭りの主役であるスントーン・プーについて知っておきましょう。彼は18世紀後半から19世紀にかけて活躍した詩人で、ユネスコの「世界の偉人」にも登録されているほどの人物です。

しかし、その人生はまさに波乱万丈。才能に溢れ、王室に仕えていた時期もありましたが、お酒が大好きすぎてトラブルを起こしたり、恋愛問題で投獄されたり、一時期は出家して放浪の旅に出たりと、なんとも人間味(とお酒の匂い)に溢れたエピソードが満載です。

そんな彼が書いた物語は、どれもイマジネーションが爆発しています。特に代表作の長編詩「プラ・アパイマニー」は、魔法の笛を持つ王子が、人間に化けた巨人の美女に誘拐され、人魚と恋に落ちて逃げ出す……という、もはや現代のライトノベルも真っ青なファンタジー巨編。この奇想天外な世界観が、タイの人々の心をガッチリと掴んで離さないのです。

2. 学校がファンタジーの世界に!巨大オブジェの「造形美」がヤバい

6月26日が近づくと、タイの小中学校の校門や校庭には、スントーン・プーの物語を再現した巨大なオブジェが設置されます。

一番人気は、やはり「プラ・アパイマニー」に登場する海の巨人(ピー・スア・サムット)。その姿は、牙が生え、青や黒い肌をした恐ろしい形相の女性の怪物です。数メートルにも及ぶこの巨人の像が、学校の入り口で登校してくる子供たちを待ち構えている光景は、初見の外国人からすれば「えっ、何のクリーチャーの襲来!?」と驚くこと間違いなし。

さらに、その横には笛を吹くハンサムな王子や、岩場でくつろぐ美しい人魚の像も並びます。これらのオブジェは、先生や生徒、時には地元の職人さんが気合を入れて手作りするもの。そのクオリティは、可愛らしいものから、夜に見たら泣き出しそうなほどリアルで不気味なものまで千差万別。この「手作り感あふれるカオス」こそが、タイの学校行事の醍醐味です。

3. 子供たちが「人魚」や「巨人」に!ガチすぎるコスプレパレード

お祭りの当日、タイ中の学校ではスントーン・プーにちなんだイベントが開催されます。メインイベントは、生徒たちによるキャラクターのコスプレパレードです。

女の子たちは、色鮮やかな尾ひれをつけた人魚姫や、美しい伝統衣装に身を包んだお姫様に変身。男の子たちは、魔法の笛を持った王子や、全身を黒く塗って牙をつけた巨人に扮します。

面白いのは、タイの子供たちの(そして親たちの)気合の入り方です。メイクはバッチリ、衣装はキラキラ、ポーズも完璧。文学の記念日のはずが、完全に「コスプレ大会」や「ハロウィン」のようなお祭り騒ぎになります。

「本を読むだけが文学じゃない、物語の中に入り込んで楽しもう!」というタイ流の教育スタイルが、このパレードには凝縮されています。校内には物語の朗読や詩のコンテストの声が響き、外では屋台が立ち並び、街全体がファンタジーの世界に飲み込まれていくのです。

4. 聖地ラヨーン県では「ガチの祭典」が開催される

バンコクなどの都市部でも盛り上がりますが、スントーン・プーの父親の出身地であり、物語の舞台とも言われるラヨーン県では、さらに規模の大きな「ガチの祭典」が開催されます。

ラヨーン県の「スントーン・プー記念公園」には、彼の像と共に物語の主要キャラクターたちのブロンズ像が海を見守るように建っています。6月26日前後にはここで大規模なお祭りが開かれ、プロの役者による演劇や、伝統音楽の演奏、さらには美しいライトアップも行われます。

物語に登場する「魔法の島」を再現した展示や、スントーン・プーが愛したと言われる地元の料理を振る舞う屋台など、文学ファンならずとも楽しめる「ファンタジー・テーマパーク」のような状態に。タイのシェイクスピアは、死後200年近く経った今でも、街に経済効果と笑顔をもたらすスーパーヒーローなのです。

5. 6月26日のタイを楽しむためのアドバイス

もし6月26日にタイに滞在しているなら、ぜひ地元の学校の近くを通ってみてください。普段は静かな校内から、賑やかな音楽と子供たちの歓声が聞こえてくるはずです。

学校によっては一般の人の見学を受け入れているところもあり、運が良ければ人魚や巨人と一緒に写真を撮らせてもらえるかもしれません。また、本屋さんの前を通れば、スントーン・プーの詩集や絵本がズラリと並んでいるのを目にするでしょう。

注意点としては、この時期は雨季の真っ最中であること。せっかくのパレードやオブジェが雨でドロドロになってしまうことも「タイあるある」です。でも、雨の中で巨大な巨人が濡れている姿も、それはそれで物語のワンシーンのようで非常にフォトジェニック。傘を片手に、タイの人々が愛する「物語の世界」を探検してみてください。

まとめ

・6月26日は、タイの天才詩人スントーン・プーの誕生日! ・街中や学校に「人魚」や「巨大な怪物」のオブジェが爆誕するカオスな日! ・子供たちのガチコスプレが学芸会を超えたファンタジー空間を作り出す! ・文学を「読んで楽しむ」以上に「なりきって遊ぶ」タイ人の陽気さが爆発!

「偉大な詩人を祝う」というマジメな名目の裏で、思いっきりファンタジーな世界を楽しんでしまうタイの人々。この日を体験すれば、タイの教科書がどれほどワクワクに満ちているか、そして人々がいかに物語を愛しているかが分かるはずです。

YouTube「Next Up」で
パタヤの最新情報を動画でチェック

ショート動画でサクッと、長尺動画でじっくり。
旅行前の情報収集にぜひチャンネル登録を。

PATTAYA & BANGKOK TRAVEL GUIDE