【タイ】5月は街中が「王子様」だらけ!? 少年たちが主役の出家パレードが豪華絢爛すぎる
タイの「そんなんあるんや!」とツッコミたくなるカオスな文化シリーズ。今回は、5月の連休明けにタイ北部メーホンソーン県などで最高潮を迎える、息を呑むほど美しく、そして少しだけ切ない伝統行事をご紹介します。
その名は「ポイ・サーン・ロン」。タイ語で「宝石の王子の祭り」を意味するこの行事は、7歳から14歳くらいの少年たちが短期間の出家をする際の儀式です。
出家といえば、地味な修行着に身を包むイメージがありますが、このお祭りは真逆。少年たちは、これでもかというほど厚化粧を施され、全身を金銀パールや宝石(の模造品)でデコレーションした「王子様」へと変身します。馬や大人たちの肩に乗って街を練り歩くその姿は、まるでおとぎ話の世界。微笑みの国が誇る、5月の最もフォトジェニックな奇祭の実態に迫ります。
※本記事にはプロモーション(広告)が含まれています。また、記事内の画像は現地の雰囲気をより楽しくお伝えするため、AI生成によるイメージ画像を使用しております。実際の風景や人物とは異なりますので、エンタメとしてお楽しみください!
1. 少年が「仏様」になる3日間。王子様ルックの意外な理由
ポイ・サーン・ロンの主役である少年たちは「サーン・ロン(宝石の王子)」と呼ばれます。彼らがなぜ、ここまでド派に着飾るのか。そこにはお釈迦様の生涯にまつわるストーリーがあります。
お釈迦様は、出家して悟りを開く前は「シッダールタ」という名の王子様でした。少年たちは、その出家前の王子の姿を模しているのです。
「一度、この世の贅沢の限りを尽くした王子様になり、そこからすべてを捨てて修行に入る」 このドラマチックなステップを踏むことで、出家の尊さを身をもって体験するというわけです。5月のタイの強い日差しを反射してキラキラと輝く少年たちの姿は、神々しくもあり、どこか儚げでもあります。
2. 足は地面につけさせない!おじさんの肩の上が「専用シート」

パレードの間、王子様になった少年たちには「絶対に守らなければならないルール」があります。それは、儀式が終わるまでの3日間、自分の足で地面を歩いてはいけないということです。
移動の際は、お父さんやおじさん、あるいは親戚の若い衆が「馬」の役になり、少年を肩車して運びます。 5月の蒸し暑い中、重い衣装を着た少年を乗せて歩く大人たちは汗だく。しかし、その表情は誇らしげです。
少年には専用の傘持ちがつき、さらに扇風機で風を送る係までつくという徹底したVIP待遇。街中を何十人もの「肩車された王子様」が行進する様子は、タイ北部ならではの光景であり、初めて見る人はその異様なまでの過保護(?)っぷりに度肝を抜かれるはずです。
3. バッチリメイクにハイテンションな踊り!カオスなパレードの裏側

パレードの雰囲気は、静かな宗教行事とは程遠い、超ハイテンションなものです。 伝統的な太鼓や笛の音に合わせ、少年を肩車した大人たちが、リズムに乗って左右に激しく揺れたり、ステップを踏んだりしながら進みます。
少年の顔をよく見ると、口紅を引き、アイシャドウを塗り、色鮮やかな花飾りを頭につけています。 最初は緊張していた少年たちも、沿道の人々から「可愛いわね!」「頑張って!」と声をかけられ、お菓子やお小遣い(!)を渡されるうちに、徐々にドヤ顔の王子様へと覚醒していきます。
この「キラキラの王子様」と「泥臭い熱気のおじさんたち」、そして爆音の音楽が混ざり合う空間こそが、タイの5月のカオスな魅力なのです。
4. 祭りの終わりは「涙の断髪式」。王子から修行僧へ

3日間に及ぶ豪華絢爛なパレードが終わると、いよいよクライマックスの「出家式」が待っています。 ここで、これまでの煌びやかな世界は一変します。
王子様の衣装を脱ぎ捨て、バッチリ決めたメイクを落とし、そして……その立派な髪の毛をすべて剃り落とすのです。 さっきまで「王子様」だった少年たちが、真っ白な修行着を着て、ツルツルの坊主頭になった姿で現れる瞬間。そのギャップに、見守る母親たちは涙を流して喜び、少年の成長を祈ります。
贅沢を極めた後に訪れる、究極のシンプル。5月のタイの空の下で、少年たちはこうして一つ、大人の階段(というか僧侶の階段)を登っていくのです。
5. 5月のメーホンソーンで「王子様」に出会うために
もし来月の5月、この美しいパレードを一目見たいなら、タイ北部のメーホンソーン県へ向かってください。 この地域に住む「シャン族(大族)」の伝統が最も色濃く残っている場所です。
注意点としては、5月のタイ北部は非常に暑く、また「野焼き」の影響で空気が霞んでいることも多いです。マスクやサングラス、そして十分な水分補給の準備を忘れずに。
また、パレードを見かけたら、ぜひ少年たちに笑顔で手を振ってあげてください。彼らはその瞬間の「王子様」としての役割を一生懸命全うしています。写真を撮る際は、お坊さん候補生への敬意を忘れず、あまり至近距離で邪魔にならないように配慮するのがスマートな観光客の振る舞いです。
まとめ
・タイの5月は、少年たちが「宝石の王子様」に変身する出家パレードが旬! ・3日間、地面に足をつけずに大人に担がれて街を練り歩く驚きのVIP待遇! ・ド派手なメイクと豪華な衣装。でも最後は全員坊主頭になる驚愕のギャップ! ・親の愛と仏教への信仰が、5月の山あいの街をキラキラに染め上げる!
「贅沢を味わい尽くしてから、すべてを捨てる」 その教えを、これほどまでに華やかに、そして楽しく表現してしまうタイの人々の感性には脱帽です。
「そんなんあるんや!」と感動しながら、少年たちが放つ一瞬の輝きを目に焼き付けてみてください。 パレードの喧騒が去った後、お寺の静寂の中で座る坊主頭の少年たちの背中を見れば、あなたの心にも、5月の爽やかな風が吹き抜けるはずですから!










