線路を越えて、ひたすらまっすぐ行った先で見つけた“名もなき食堂”
パタヤと聞くと、ビーチ、ウォーキングストリート、リゾートホテル…。
多くの人がイメージするのは、そんな「観光の顔」だと思います。
しかし、今回紹介するのはその真逆。
いわゆるパタヤの“ダークサイドエリアと呼ばれるローカルエリア、
カオタロー(Khao Talo)にある、観光客向けではない完全ローカル食堂です。
正直に言います。
店の名前、聞くの忘れました。
でも、それでも「また行きたい」と強く思える、そんな一軒に出会いました。



線路を越えて、ひたすらまっすぐ。そこにあったのは…
場所はカオタロー。
パタヤ中心部から少し離れた、観光客の姿がぐっと減るローカルエリアです。

Googleマップ こちら (大体この辺)
目印は線路。
そこを越えて、ひたすらまっすぐ進んだ先にありました。




エアコンもなし。
あるのは、年季の入ったテーブルと椅子、簡素な厨房、そしてローカル感全開の空気。
正直、きれいな店ではありません。
床も完璧に掃除されているわけではないし、屋台と食堂の中間のような雰囲気です。
でも、不思議と「入りづらさ」はない。
ふらっと立ち寄って、ふらっと座って、気づいたら普通にご飯を待っていました。

注文は“写真を指差し”方式。英語は少し通じる
このお店、メニュー表には料理の写真がびっしり貼られています。
だから、言葉が通じなくてもまったく問題なし。
「これ!」と指をさせば、それでOK。
店の人は英語は少しだけ。
でも、こちらが片言でも、指差しでも、まったく問題なく注文できます。
この“言葉いらず感”も、ローカル食堂の魅力ですね。

私が注文したのは「ムーヨーパックピッパオ」
この日、私が選んだのがこちら。
ムーヨーパックピッパオ
(หมูยอผัดพริกเผา)
料理の写真を見た瞬間に、もう「絶対うまいやつだ」と確信して頼みました。
この料理、簡単に言うと、
- ムーヨー(หมูยอ):ベトナム由来の豚肉ソーセージ
- パック(ผัด):炒める
- プリックパオ(พริกเผา):甘辛いチリペースト
つまり、
「豚のソーセージと野菜を、甘辛いチリペーストで炒めた料理」です。



ムーヨーパックピッパオとは?どんな味?
ムーヨーは、日本でいうと「魚肉ソーセージ」と「かまぼこ」の中間のような食感。
柔らかくて、ほんのり甘みがあり、クセがありません。
そこに、プリックパオ特有の
- 甘さ
- コク
- じんわりくる辛さ
が加わって、さらにシャキシャキの野菜と一緒に炒められます。
一口食べた瞬間に感じるのは、
「甘い → 香ばしい → 少しピリ辛 → また甘い」
この無限ループ。
ご飯との相性は、言うまでもなく最高。
スプーンが止まりません。
実は私、この料理が本当に大好きなんです。
タイに来たら、見つけたら必ず頼みたくなる一品。
この日も例外なく、
「やっぱりこれだよな…」と心の中でつぶやきながら黙々と食べていました。
とにかく安い。でも正直に言うと…
このお店、とにかく安いです。
正確な金額はその日その場の雰囲気ですが、
体感的には屋台価格〜屋台以下レベル。
ただし、もう一度正直に言います。
- 高級店のような清潔さはない
- 観光客向けの快適さもない
- おしゃれ感もゼロ
でも、その代わりにあるのが、
- リアルなローカルの日常
- 観光地では味わえない空気
- 地元価格のごはん
- 飾らない味
ここに価値を感じられる人には、最高の一軒になります。
店の名前を忘れても、記憶に残る味がある
今回、店の名前を聞くのを完全に忘れました。
でも、それでもいいと思えるくらい、記憶に残る時間と味がここにはありました。
線路を越えて、ひたすらまっすぐ行った先。
カオタローの奥で、何気なく入ったローカル食堂。
観光客はほぼゼロ。
周りは地元の人ばかり。
でも、そこで食べたムーヨーパックピッパオは、
間違いなく私の「パタヤ飯ランキング」の上位に入ります。

こんな人におすすめ
このお店は、はっきり言って好みが分かれます。
✅ おすすめできる人
- ローカル飯が好きな人
- 安くてうまいものを探すのが楽しい人
- 観光地じゃないパタヤを見てみたい人
- 清潔さより「空気感」を重視する人
❌ 向いていない人
- 清潔さや雰囲気を重視する人
- 英語メニュー必須な人
- おしゃれなカフェやレストランが好きな人
まとめ|これぞ本当の“ローカルパタヤ飯”
パタヤには、
ビーチも、バーも、夜遊びも、高級レストランも揃っています。
でも、
こういう「名前も知らないローカル食堂」こそ、旅の記憶に一番残ったりする。
線路を越えて、まっすぐ進んだ先。
カオタローの奥で出会った、名もなき食堂。
きれいじゃない。
おしゃれでもない。
でも、うまくて、安くて、リアル。
ムーヨーパックピッパオが好きな人なら、
きっとこの店も気に入るはずです。
次にまたカオタローを走るとき、
私はきっと、同じ道を通って、また同じ店に吸い込まれていくと思います。
