
微笑みの国・タイ。世界中から観光客が集まる人気の旅行先ですが、初めて訪れる旅行者にとっては「え?どうすればいいの?」と戸惑う瞬間も少なくありません。特に日本とは文化や習慣が異なる部分が多く、事前に知っておくことで安心できることがたくさんあります。
この記事では、日本人旅行者が実際によく困惑する 10のポイント を、対策や現地のコツとあわせて解説します。初めてのタイ旅行を安心して楽しむために、ぜひ参考にしてください。

1. 空港到着後の移動手段
スワンナプーム国際空港やドンムアン空港に到着すると、まず最初の壁が「市内までどうやって行くか?」です。
- エアポートレールリンク(ARL):市内中心部まで約40分。料金は15〜45バーツ程度。安いが混雑しやすく、大きな荷物を持っていると不便。
- タクシー:到着ロビーに公認タクシーカウンターがあり、行き先を告げて乗車可能。バンコク中心部まで約300〜400バーツ+高速道路料金。
- 配車アプリ(Grab/Bolt):料金が事前に表示されるので安心。タイ初心者にはおすすめ。

2. タクシーやトゥクトゥクの料金交渉
タイでは、観光客と見ると高めの料金を提示する運転手もいます。
- タクシーは 「メーターOK?」と必ず確認。
- トゥクトゥクはメーターがなく交渉制。相場は短距離で50〜100バーツほど。
▶ コツ:短距離移動はソンテウ(乗合トラック)が安く便利。パタヤでは10バーツ均一で乗れる区間もあり、移動費を大幅に節約できます。

3. 両替のタイミングと場所選び
空港の両替所はレートが悪いため、最低限の金額だけ両替しておきましょう。
おすすめは市内の両替所。特に「スーパーリッチ」や「VASU Exchange」はレートが良いと評判です。
- 例:1万円両替で、市内なら空港より200〜300バーツ多く受け取れることも。

4. 水道水と飲み物事情
タイの水道水は飲めません。必ずペットボトルの水を購入しましょう。
- セブンイレブンやファミリーマートで500mlが7〜15バーツ。
- レストランでも無料の水は提供されないことが多く、注文が必要です。
▶ 氷は基本的に製氷工場のものなので安全ですが、屋台では注意。

5. 辛すぎる料理問題
タイ料理は香辛料が強く、辛さも本場仕様。日本人が「普通で」と注文しても想像以上に辛いことがあります。
▶ 注文時に便利なフレーズ
- マイ ペッ(ไม่เผ็ด)=辛くしないで
- ペッ ニッノイ(เผ็ดนิดหน่อย)=少しだけ辛く
また、料理に添えられる唐辛子やナンプラーは自分で調整できるので安心です。

6. トイレの使い方とペーパー事情
タイのトイレは紙を流せない場所が多く、横に設置されたゴミ箱に捨てます。
さらに、トイレットペーパーが備え付けられていないこともあるので、ポケットティッシュの持参は必須。
ショッピングモールやホテルでは洋式トイレが整備されており、日本人旅行者も安心して使えます。

7. チップ文化への戸惑い
タイには日本と異なり、軽いチップ文化があります。必須ではありませんが、良いサービスを受けたら渡すのがスマートです。
- レストラン:お釣りの小銭、または20〜40バーツ程度
- ホテルのポーター:荷物1つにつき20バーツほど
- タクシー:端数を切り上げる程度でOK

8. 観光地での服装マナー
タイの寺院(ワット)を訪れる際は服装に注意が必要です。
- 肩や膝が出る服装はNG(タンクトップ、ショートパンツなど)
- 女性はミニスカートや露出度の高い服装も禁止
▶ コツ:羽織れるストールやカーディガンを持参すると便利。ワット・ポーやワット・プラケオでは入り口で布を貸し出してくれる場合もあります。
9. 言語の壁(タイ語・英語の使い分け)
タイ語は独特で発音が難しいため、日本人にはハードルが高く感じられます。観光地では英語が通じることが多いですが、屋台や地方では英語が苦手な人もいます。
▶ 覚えておくと便利なフレーズ
- コップンカー(女性)/コップンクラップ(男性)=ありがとう
- タオライ?=いくらですか?
- チェックビン=お会計お願いします
10. 雨季の突然のスコール
5月〜10月は雨季で、晴れていても突然のスコールに見舞われます。
- コンビニや屋台で売られている 使い捨てレインコート(20〜30バーツ) が便利。
- 無理に移動せず、カフェやマッサージ店で雨宿りするのが現地流。
まとめ
初めてのタイ旅行は、異文化ならではの戸惑いが多いですが、事前に知っておくだけで不安は大幅に減ります。
特に 空港からの移動・タクシー利用・両替・食事の辛さ・トイレ事情・服装マナー は押さえておくべき重要ポイントです。
一度慣れてしまえば、タイはとても旅行しやすく、グルメも観光も思い切り楽しめる国。
初めての旅を最高の思い出にするために、ぜひこの10のポイントをチェックしてから出発してください。