
はじめに
タイの美しい寺院は、歴史や文化を感じられる人気の観光スポットです。
しかし、お寺は単なる観光地ではなく、多くのタイ人にとって大切な信仰の場所。
訪れる際は、タイの文化を尊重し、正しいマナーを守ることが大切です。
本記事では、タイのお寺で失礼にならないための基本的なルールやマナーを、わかりやすく丁寧に解説します。
初めての方でも安心して参拝できるよう、具体例や注意点もあわせて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

1. お寺での服装マナー
なぜ服装が重要なのか
タイのお寺は神聖な場所です。肌の露出が多い服装は不敬とみなされ、入場を断られることもあります。
特に観光客が多い人気の寺院では、入り口で服装チェックをしているケースもあるため、事前に準備しましょう。
具体的に避ける服装
- 肩や背中が出るタンクトップ、キャミソール
- ショートパンツやミニスカートなど膝上の丈
- 露出が多いワンピースやホットパンツ
- 男性もタンクトップやノースリーブは控えるのが無難
推奨される服装
- 女性:袖のあるトップス(半袖でもOK)、膝が隠れるロングスカートやパンツ
- 男性:Tシャツやシャツ、長ズボンや7分丈パンツ
- 羽織りもの(ストールや薄手のシャツ)を持参すると急なチェックや日差し対策に便利
服装レンタルや貸出もある
一部の寺院では入り口で無料または有料でショールやサロン(巻きスカート)を貸し出していることもあります。
ただし数に限りがあるので、できるだけ自分で準備するのがおすすめです。
2. 靴は必ず脱ぐ
タイの寺院では、本堂や仏像が祀られた建物に入る際、靴を脱ぐのがマナーです。
これは寺院の清浄な空間を守るためで、参拝者全員に求められます。
ポイント
- 入口付近に靴置き場がありますので、きちんと揃えて置きましょう。
- 靴下を履いていても問題ありません。
- 脱ぎやすい靴(サンダルやスリッポンなど)が便利です。
- 靴を脱ぐのが難しい場合は、靴を脱ぐ必要のないエリアを事前に調べておくと安心です。
3. 仏像や僧侶に対する敬意を持つ
仏像への敬意
- 仏像の前では静かに手を合わせて祈りましょう。
- 大声で話したり、笑ったりすることは避けるべきです。
- 仏像の頭や肩に触るのは失礼です。
- 仏像の足元に向かって座るのもマナー違反です。
僧侶との距離感
- タイの仏教では僧侶は非常に尊敬される存在です。
- 観光客がむやみに触れたり、話しかけたりするのは避けましょう。
- 特に女性は僧侶に直接触れてはいけません。
- もし物を渡す必要がある場合は、間に布や男性を通すなど配慮が必要です。
4. 写真撮影のマナー
観光で寺院を訪れたら、写真を撮りたくなりますよね。しかしマナーを守らなければ、現地の人を不快にさせてしまうことも。
注意点
- フラッシュ撮影禁止の場所があります。看板を必ず確認してください。
- 仏像や礼拝の場でふざけたポーズをとるのは避けましょう。
- 僧侶や参拝者を無断で撮影するのは失礼にあたります。許可を得てから撮影しましょう。
- 仏像の後ろ向きに写真を撮るのは避けるのが無難です。
5. お布施や寄付について
寺院でお布施や寄付をすることは「タンブン」(徳を積む行為)としてタイの文化に根付いています。
旅行者も無理のない範囲で寄付をするのは歓迎されます。
ポイント
- 20〜100バーツ程度が一般的な目安です。
- お布施箱は本堂や入口付近に設置されています。
- 寄付をすると、願い事をするタイ人も多いです。
- 名前を書いた紙を添えて寄付することもあります。
6. 飲食・喫煙は厳禁
寺院敷地内では飲食や喫煙は禁止です。
歩きながら飲み物を飲んだり、ガムを噛むのもマナー違反。
ゴミは必ず持ち帰りましょう。
7. タイの寺院でよくある禁止行為
- 仏像や仏塔の上に座る、またがる
- 仏像を踏み台にして写真を撮る
- 大声で騒ぐ、走り回る
- ペットを連れて入る
- 境内での喫煙・飲酒
まとめ
タイのお寺を訪れるときは、服装・靴の扱い・撮影・僧侶への配慮など、基本的なマナーを守ることが何より大切です。
これらを守ることで、タイ文化への理解が深まり、より豊かな旅の思い出が作れます。
ぜひこの記事を参考に、心地よいお寺参拝を楽しんでください。